我が家のうさぎ(大昔)

正月、千葉の実家に帰りました。
元子供部屋をガサガサしていたら
自分の昔の作文が出てきました。
小3にしては頑張って書いた感じがします。
まず読んでやってください。

確かこの作文に出てくる子は
二代目のウサギだったと思います。
小学校のうさぎ小屋では入りきらなかったのか何故か鳥小屋で飼われていて
強力なチャボたちに突かれてちょっとかわいそうな子でした。
学期末にくじでうさぎをもらえるみたいなイベントがあって、最後に残っていたボロボロのラビちゃんをもらってきたのです。

うちの家はあまり動物を病院に連れていく習慣がない家でした。
人間のご飯でもなんでも
野菜でも野草でもたべさせていたし、
もう30-40年前の話なので当時はそのくらいの感覚が普通だったのです。
おおらかな時代だったともいえます。
家での飼い方もいいかげんで
今では考えにくいですが
簡易なサークルで囲って庭に出し、
クローバーなんかの雑草を
たべてもらってたんですね。

ある時
家族4人で夕飯を食べようとしたところ
「ブギャー」
みたいな聞いたことない声が庭から聞こえて
急いでかけつけると
近所で札付きの悪い野良猫として有名だった
その名も『クロマティ』が
柵の外からうちのラビの顔面に食いついているではありませんか。
狭い柵の間から白いラビの
ウサギ体が異様に細長くなって
引き摺り出されようとしてるところでした。

父がクロマティを何度かバシバシ叩き
やっと引き離したら
ラビの鼻から頬にかけて
半分くらいベリっと抉られていました。

こりゃたいへん!と
作文に書いてある通りの展開になったのです。
いかに動物病院と縁遠い我が家でも
この時ばかりはお世話になったようです。

その後ラビちゃんは
謎の薬(おそらくクロマイシロップ、現在は製造中止)を飲みながら2年くらい頑張ったと記憶しています。
ラビくんの異様なまでの生命力に
驚いたとともに
自分にとって獣医療と
初めて明確に関わった出来事であり
今のルーツの一つと言えるかもしれません。
そして今ならもっと治してあげられるかも、
とも思います。

埋めてすっかり忘れていた
上質のドングリを掘り起こしたような
晴れやかな気分で新年を迎えられました。

うーむ最後若干尻窄みに終わるのも昔から変わっていないようです笑

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