高アンモニア血症を呈したが肝障害がみられなかったウサギの1例、発表しました

一昨日の祝日、

日本エキゾチック動物学会にて

「高アンモニア血症を呈したが肝障害がみられなかったウサギの1例」

発表しました。

モヤっとしたタイトルですが

要は

高アンモニアというものは普通肝不全でなるものですが、他の原因‥

おそらくは尿路感染症により

高アンモニア血症になってしまった

ウサギさんの報告です。

この学会はほぼ毎年発表しているのですが

今年もつつがなく終了しホッとしております。

他にも沢山の有用な発表があり、

犬猫以外の動物といえど

日々進歩していることを肌で感じることができました。

何より日本全国で同じように日々診療に励んでいる同志のような獣医師たちと

知り合い、意見交換ができるのがとても素晴らしいことなのです。

ちなみに以前の発表は下記の通りです。

「悪性末梢神経鞘腫の外科的切除を行ったコビトハツカネズミMus minutoidesの1例」

:アフリカチビネズミといわれるコビトハツカネズミにできた腫瘍を摘出した症例です

「ヒョウモントカゲモドキのリンパ腫に対して化学療法を行った1例」

:ヒョウモントカゲモドキに現れたリンパ腫に対して抗がん剤を投与し一定の効果を得た症例です

「ウサギの腎細胞癌の1例」

:ウサギの腎臓にできた小さなできものをエコーを見ながら針を刺し、腎細胞癌と診断しました。その後その腎臓の摘出を行い、イオジキサノール試験という方法で腎機能がどうなるかを追った症例です

「口腔内扁平上皮癌に対してカルボプラチンの局所療法を行ったケヅメリクガメの1例」

:ケヅメリクガメの口の中にできた癌に対してその場所に抗がん剤を注射することで一定の効果を得た症例です