牧草を決して食べないウサギ 食べまくるウサギ

来院されるウサギさんに

口を酸っぱくしてアドバイスしているのが

牧草大好きなウサギさんに育ててくださいね!

ということです。

すごくざっくり言えばウサギさんの食事で大事なのは

高繊維のものをたくさんとる!

サブでペレット

ということです。

そしてあまり必要ないというか

調子を落とす原因になることが多いのが

糖質とデンプン質のものです。

以下にうちのウサギで実例をお見せします。

家にいるマメちゃんと

病院二階にいるラムちゃん。

多少ラムちゃんのほうが大きいですが

共に1kg前後の小型ウサギです。

まずは

マメちゃんが普段食べているごはん↓

若い頃からいろいろなものを与えられて

舌が肥えたまめちゃんは牧草を一切食べなくなりました。

試行錯誤しながら写真のような食べ物を

少量ずつ食べています。

時々消化管の鬱滞をおこすので

当院で出しているお腹を動かす薬を

もう5年くらい飲んで暮らしています。

一方ラムちゃんのごはんは。↓

ほぼこれだけです。

荒々しいチモシーと

ペレットの中では最高レベルの粗繊維含量とアルファルファではなくチモシーベースであることを誇るオックスボウ。

特にチモシーを心配になるくらいモリモリたべます。

たまのご褒美にしっぽさんの乳酸菌。

さてこの2匹のウンチを比べてみると‥

左がマメちゃん 右がラムちゃんです

大きさを見ても一目瞭然

さらに量もラムの方が6倍くらい出ます。

マメちゃんは10歳 ラムちゃんは1歳半と

違いはありますがマメちゃんの便の感じは

昔からあまり変わりません。

ラムちゃんは避妊していますし

いまのところ病気知らずです。

マメちゃんは

毎日お薬

三ヶ月〜半年ごとに鎮静してからの臼歯トリミング。

どちらが健康的かは皆様もうお分かりですね。

いやマメちゃんも動きはこの10年元気ではあるんですけどね。

ただ、

私はそんなマメちゃんをずっとみてきてますので

牧草を食べてくれない子を食べさせるのは至難の業ということもよくわかっています。

そしてそういう子でも食べ物を考えて体調を適切にケア、治療していけば長生き出来るかもということでもあります。

サプリや乾燥野菜、乾燥果物もダメというわけではなく

基本的にオヤツであるということを

飼い主さんが認識して、コミニュケーションのために少量あげる分には良いと思います。

あげすぎは良くないということです。

繰り返す鬱滞、

繰り返す軟便、

手を変え品変え牧草をたべさせることに疲れてしまった方。

ぜひ当院にご相談ください。