この子は重度の僧帽弁閉鎖不全症(肺水腫を二度経験)と
相当に進んだ慢性腎臓病(BUN120-150くらい)の両方を持っています。
肺水腫まで行ってしまった心臓病の治療は
体の水を抜くことで心臓の負荷を下げ全身の水浸しを防ぐのです。
一方腎臓病の治療は基本どんどん輸液して
水を入れてあげることです。
この二つの相反する病気は併発することも多く獣医師は大変頭を悩ませます‥
治療は水を抜きつつ足しつつ
タイトロープのような正解を探っていく
非常に慎重な用量調整が必要になります。
強心剤を使ったり弱い利尿剤を使ったり
自宅での皮下点滴を細かくしてもらったり。
こんな状態をもうずっと続けてますが
本人は割と元気そうです。
飼い主様の努力にも頭が下がります。
コネット動物病院では老齢期の慢性疾患にも力を入れています。
セカンドオピニオン等なんでもご相談くださいね!