先日草むしりをしていたら
早速蚊にやられました。
そうです、
フィラリアの予防シーズンです。
犬フィラリア症は数少ない予防できる病気の1つです。
フィラリア(犬糸状虫)は
ワンちゃんがフィラリアの幼虫をもった蚊に刺されることがきっかけで感染します。
蚊も寄生されているので被害者ともいえるのです。
細かい相当どうでもいい話をすると
蚊の口の針は皮付きのバナナのような構造をしていて、その皮の隙間に子虫がいるんです。
蚊の吸血時にその子虫が皮膚に落ちて、
さらに吸血した穴からワンちゃんの体内に潜り込むのです。
針で血管に打ち込まれるわけではないんですね、
以上どうでもいい話でした。
その後フィラリアの幼虫はワンちゃんの体内を1-2ヶ月グリグリと旅をし、なぜかしっかりと心臓にたどり着きます。
さらにちゃんとオスメスがあり、
交尾をした後
ごく小さな仔虫(ミクロフィラリア)
を血液の中に大量に放出します。
その血を蚊が吸えば感染の輪が出来上がるという仕組みです。
つまり1ヶ月に一回駆虫薬を飲ませれば
フィラリアが成虫になる前に体から一掃できるという仕組みです。
この世田谷近辺ではなかなか遭遇しない病気になりましたが、
このフィラリアのサイクルを考えると
東京都心部などでは
「みんなが予防しているからフィラリアが激減した」
と言えると思います。
逆にフィラリア陽性のワンちゃんがいると
その近辺の蚊はスポット的にフィラリアを持っていることになります。
また東京でも西の方に行くとフィラリアが登場します。
心臓の中でフィラリアが育ってしまうと
流れが悪くなるのはもちろん
血管の壁や赤血球の膜をボロボロにします。
これで心不全や急性の貧血となり
私が子どもの頃のワンちゃんは
みんな10歳行かずに亡くなっていました。
ワンちゃんの寿命が大きく伸びた一因の一つは
このフィラリア駆虫薬のおかげと言っても過言ではないでしょう。
蚊に刺されることを防ぐのは難しいですが、
とにかく大事なのは、寄生虫が成長する前に1か月おきにお薬を飲ませて倒す!ということです。
フィラリアの投薬は忘れがちですが、ぜひきちんと投薬してくださいね。
また、フィラリア予防をはじまる時には、必ず検査をするようにしましょう。
屶網