がん、腫瘍というものは
細胞分裂のエラーですから
細胞がたくさんある生物ならば
昆虫でも腫瘍っぽいものができるのです。
今回は金魚さんです。
体にイボイボのようなものができる
高齢の金魚は意外と多いのですが
今回は腫瘍で目が覆われて可哀想!
という主訴でした。
麻酔して手術で摘出という同意が取れたので
いざ。
金魚の手術は難しそうですが
やることは他の動物とそんなに変わりません。
今回は腫瘍が眼を覆っているわけではなく
どうやら眼そのものから発生している模様。
眼球はすでに腫瘍に置き換えられて機能していないようなので眼ごと摘出することにしました。
魚類の眼は脳とごく近いので慎重に‥
麻酔からは割とスムーズに覚醒しました。
魚体から考えたらかなり大きな腫瘍ですね。
穴が空いてる感じにはなりますが
本人スッキリしているように見えます。
病理の結果は
「神経節神経芽細胞腫」
とのこと。
魚や水モノは神経系(色素系含む)の腫瘍が多い感じがします。
現在術後約一ヶ月。
よくご飯もたべて元気に暮らしているそうです。
こう言ってはなんですが、
やってみるもんだ!
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